Eichler
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アイクラーホームズは1940年代末~70年代にJoseph Eichlerを中心に宅地開発を行っていた、日本でいうところのハウスメーカー。
日本での認知度も徐々に高まってきていますが、現地では市やファンである住まい手によって保護され、文化財のような立ち位置になっている住居です。
アイクラーの名を冠していることもあり、その功績はJosephEichlerその人のものとして捉えられがちですが ― もちろん彼の強い信念と情熱なくしてはアイクラーホームズは存在しえないのですが―、アイクラーホームズの成功には欠かすことのできない男たちがいたのをご存知でしょうか。
その男たちとは、A.Quincy JonesとEmmons、Claude OaklandとKinji Imada、Anshen and Allenの6人。彼らはそれぞれアイクラーと共に仕事し、数多くの"アイクラーホーム"を生みだしました。

A.Quincy Jones & Frederick Emmons

Anshen& Allen

Claude Oakland & Kinji Imada
彼らはそれぞれが単独でアイクラーとの仕事だけに専念していたわけではありません。自身の事務所としての仕事や、アイクラーとの仕事、アイクラーと関わる他の建築家達とのディスカッションなどを同時進行的に進めていました。
それによって、アイディアやプランにより磨きがかかり、後世に残る"アイクラーホーム"がうまれていったのです。
同時期に活躍するミッドセンチュリーモダンの有名建築家のように誰もが知る存在ではない彼らですが、国や宗教にとらわれず"人"に寄りそった建築をした存在として、その居心地のよい家を通じて多くの人の心を今なお魅了しています。